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凌駕プレス

『城崎にて』―腕力の強いガキ大将、お山の大将、乃木大将―

2015年07月14日:17:07 · 名著読み返し
名作よみかえし

「腕力の強いガキ大将、お山の大将、乃木大将。」
 太宰治が、その随筆『如是我聞』で志賀直哉を罵倒して書いている。
これまで当サイトでは、志賀直哉の文章を名文として取り上げてきたが、太宰流の志賀直哉の名文をこの記事では考察してみたい。

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『有隣は悪形にて』司馬遼太郎-その美しさゆえに・・高須久-

2015年02月08日:14:02 · 司馬遼太郎完全制覇
司馬遼太郎完全制覇

 この記事は、『有隣は悪形にて』の番外編である。吉田松陰は野山獄にいる。本編の主人公・悪形(あくがた)の有隣こと富永有隣も、この野山獄にいる。そして、何より気になるのは、美しさゆえに牢に閉じ込められた高須久と松陰のことである。

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『生存者ゼロ』安生正-感染大流行パンデミックの恐怖-

2014年11月09日:17:11 · 本いろいろ
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 世界的な感染症の流行をパンデミックという。『生存者ゼロ』は、北海道沖の海上に浮かぶ石油掘削基地で、作業員全員が死亡すると云う衝撃的な事件を発端に、北海道を襲うあわやバンデミック発生の大パニックを、ときにハードボイルドに描き出す。

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坂の上の雲(3)-司馬遼太郎-

2014年10月02日:01:10 · 司馬遼太郎完全制覇
司馬遼太郎完全制覇

 物語は、主人公のひとり正岡子規が死をむかえ、時代は日露戦争へと進む。高浜虚子が口ずさむ。「子規逝くや十七日の月名に」明治三十五年九月十九日午前一時、子規が逝く。「死にたい」と叫ぶ、錐で穴をあけられるような激痛の中、手紙や手記をしたため、病床から垣間見る庭の季節に句を読む。病との壮絶な戦いでの戦死であった。

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秋近き夜更けの風や屋根の草-永井荷風-

2014年09月22日:11:09 ·
心の歳時記

 

秋近き夜更けの風や屋根の草-永井荷風-

 

 「不器用だけどしらけずに、臆病だけど純粋に」とは、河島英五の『時代おくれ』である。作詞は阿久悠さん。「人のこころをみつめつづける、時代おくれの男になりたいと」と歌は続く。この歌を聞くたび、歌うたびに、昭和なわたしは結構な自己愛にひたるわけである。と同時に明治な永井荷風も、きっとこんな気分でいたのでは想像するのである。

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『留魂録』-吉田松陰の遺書-

2014年09月04日:10:09 · 名著読み返し
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 『留魂録』は吉田松陰の遺書である。安政の大獄で江戸・小伝馬町の牢獄につながれた松陰が、死の前日に書き上げたと言われる。現代語訳する。

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季語雑記(19)-浜木綿(はまゆう)-

2014年07月15日:17:07 · 季語雑記
季語雑記

 前衛芸術のようにまるで出鱈目に反り返った六枚の花びらを、包み込んだ花苞からもがき出し、白い大きな花を咲かす。浜木綿が咲き出した。浜木綿は、浜万年青(はまおもと)とも云う。

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『富嶽百景』太宰治-富士には月見草がよく似合う-

2014年07月09日:12:07 · 名著読み返し
名作よみかえし

 「富士には、月見草がよく似合う。」太宰作品の有名な一節だ。「お乳とお乳のあいだに、-涙の谷-」(『桜桃』)その涙の谷の妻、石原美知子との出会いのころ、山梨御坂峠に井伏鱒二を訪ねた太宰が富士にくらす。なぜ、富士と月見草なのだろう。うろ覚えである。世界遺産の富士山である。名作を読み返えそう。

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季語雑記(18)-雲の峰(くものみね)-

2014年07月08日:11:07 · 季語雑記
季語雑記

 先日、三浦半島の油壺に出かける。京浜急行の電車とバスで出向くのなら、終点の三崎口まで京急電車で行き、油壺行きのバスでおよそ15分ほどで着く。どんよりとした薄ぐもりの一日、新井城址あたりを歩く。

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季語雑記(17)-牡丹(ぼたん)-

2014年07月03日:16:07 · 季語雑記
季語雑記

 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。女性のしぐさの美しさを喩える慣用句である。

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集団的自衛権の行使を容認する閣議決定に反対する

『大楽源太郎の生死』司馬遼太郎-長州人は怜悧-

季語雑記(16)-藤(ふじ)-

『墨東綺譚』永井荷風-陋習のダンディズム-

『自家製文章読本』井上ひさし